漢方薬による耳鳴・耳疾患治療には長い歴史と体系的な理論があります。東洋医学では「耳は腎の竅(あな)」とされますが、耳の不調は腎だけでなく肝・胆・脾胃といった五臓の経絡の巡りと深く関わります。 漢方治療の最大の特徴は「弁証論治」です。医師は単に「耳鳴り」という症状だけを見て薬を出すのではなく、体質・発症期間・耳鳴の音の高低、併発する全身症状を総合して処方を使い分けます。
耳鳴りは低く水が流れるような音で、夜や静かな場所で悪化。腰や膝のだるさ、めまい、視力低下、徐々に聴力が落ちる症状を伴いやすい。
突発的に大きく鋭い耳鳴り(電車の笛のよう)。ストレス・怒り・夜更かし後に悪化。口が苦い、頭痛、目の充血、イライラを併発。
耳が詰まった水っぽい感じ、激しいめまい(メニエール様)、頭重感、胸の圧迫感、吐き気を伴う。
耳鳴りが断続的、疲労時に強まり休息すると緩和。顔色が青白く、倦怠感、食欲不振が特徴。
突発性難聴・急性中耳炎の場合は、ステロイドや抗生物質といった西洋薬で聴力を救う治療が優先されます。 漢方薬は慢性耳鳴り、加齢性聴力低下、ストレス由来耳鳴り、西洋治療後の体質調整に適し、内耳の微小循環改善・神経修復をサポートします。
内服漢方に加え、耳門・聴宮・聴会・翳風といった耳周りのツボに鍼灸を行うことで、耳の経絡を通し局所の血流を直接改善する効果が見込めます。
耳鳴りは聴神経腫、高血圧、甲状腺疾患、耳道の形態異常など隠れた病気のサインの場合があります。 漢方調剤を受ける前に、まず耳鼻咽喉科で聴力検査・精密機器診断を受け器質的な病変を除外してください。その後、資格のある漢方医に脈診を受け処方をもらい、市販漢方薬を自己判断で服用しないでください。
東京都新宿区愛住町23-2 ベルックス新宿ビルⅡ
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